2012年3月1日　

日本は、戦後の急激な経済成長により世界有数の経済大国になりました。物質的には非常に豊かになり、とても便利な社会になりました。 その一方で、近年 “人と人のつながり” や “コミュニティーの力” といった「精神的な豊かさ」を支えていると思われる大切な要素が失われ始め、それらを背景にさまざまな社会問題が起こるようになりました。またそのような 状況の下、子どもたちの生活環境や遊びも変化し、基礎体力の低下や若者の内向き志向などのかたちで問題が表面化しています。

グローバル化が加速する現在においては、世界をひとつのコミュニティーとしてとらえ、国という枠組みを越えて、異なる文化に暮らす人々とも協調して共に活動することが求められます。

私たちは、青年海外協力隊としての国際協力活動を通して、赴任した国の人たちからたくさんのことを教えられ考えさせられました。それは、人と人との絆、助け合う心、信頼する気持ち、互いを尊重して多様な価値観を認め合うこと、などです。 私たちは、それぞれの活動で培われた貴重な経験を生かし、マダガスカル と日本の文化が融合したニュースポーツ “クバーラ” を通じて、「グローバル人材の育成」「コミュニティーの強化」に貢献することを目的に活動します。

私たちは “クバーラ” の活動を通して、子どもたちに、外遊びから得られる経験、その本来の楽しさを伝えると共に「絆、つながり」「グローバルな視点」「柔軟な思考力」「問題解決能力」「人間関係の構築能力」「異文化理解体験」「基礎体力向上」といったことをキーワードに、それらを育む活動を展開いたします。　

こどもたちに向けてのイベントの一つとして、また、教育支援活動や社会教育活動の新しい取り組みとして、遊びを通して、グローバル人材として求められる能力を身につけることのできるクバーラを実践して拡めてまいります。